<番外編>【君の膵臓をたべたい】は何を伝えようとしているのか?①〜そして、山内桜良へ捧ぐ〜


本来なら、このアイドル・モードはアイドルの事を伝えていくメディアである。

だが、この先、何度か<アイドル>を脱線させて頂きたいと思う。 


基本は「魅力的な女の子」を紹介する場所でもあるので、趣旨とはそんなにズレてないと 

思うのだが、どうしても書きたい事が出来たので、読んでもらえたら嬉しい。 


話は先月末の事。 とある本を僕は手に取り購入した。 


元々、僕は本屋に行くのが日課なので、本をよく買う。 

そんな中、実は去年から気になっている一冊があった。 


でも、購入はしていなかった。 


何か、深い理由(わけ)があるわけではない。 

でも、ずっと気になっていた。 


そして、発売してから、1年数ヶ月という時間を越えて手に入れた。 

それが【君の膵臓をたべたい】という小説である。


住野よるさんという作家さんのデビュー作であり、

何と原段階で65万部を売り上げている大ベストセラー作品だ。 


タイトルが非常に面白く、頭の片隅にそのフックが引っかかったんだろう。

本屋に行くたびに一体どんな内容なんだろう?と思っていた。 


本の帯には、号泣、そのタイトルに涙するという文字が踊る。 


ネット上のあらすじや、本の冒頭を少し読んだ段階で 

登場する女の子が病に侵されてしまう話というのは分かっていた。 


僕は基本、闘病モノというのはあまり進んでは読まない。 

何と言うか、可哀相という感情で心をコーティングされ、

どんな方向性に行っても<可哀相だなぁ。辛いなぁ。>

という思いで本質が見れなくなってしまう作品が多々あったからだ。 


 先月末に手に入れ、数日前に読み終えた。 


 正直に言おう。僕は号泣した。


 世の中には<泣けないけど、無理矢理、泣かせよう>とする作品が多い。 

でも、これは涙が止まらなくなる本物の作品だった。


 読み終えた後、しばらく大きな余韻が続いた。 

そして、この余韻は何なんだろう??と自問自答を繰り返した。 


原段階では、その全ての答えは出ていない。 

でも、この<余韻>を自分なりにアウトプットしていきたい。

 何度かに分けるとは思うが書いていこう。 


いくつか、本の内容に触れる部分がある。

出来るなら、本を読んでから、このブログを読んで欲しい。 

切に願う所だ。(ネタバレOKな方のみこの先へお進み下さい) 


 <<終わりから始まる物語(ストーリー)>> 


この本の登場人物は大きく分けて同じ高校に通う3人だ。 


①彼(僕と言った方がいいのか?) 

②山内桜良(ヒロイン)

 ③恭子(山内桜良の親友) である。 


この他に学校そのものに興味がないガムをくれるクラスメイトや 

一度話しかけてくる女子生徒数人、彼の母親や、後半には山内桜良の母親 

などが出てくるが、基本は上記の3人だ。 


話は曇天の日、山内桜良の葬儀の場面から始まる。 

正確にはその描写があるわけではなく、その葬儀や前日の通夜には

参列しなかった<彼>の描写である。 


話の時間軸としては、この<彼女が死んでしまっている>から始まるので、 

それ以降は形上、回想という事になるのかもしれない。 


この世界に足を踏み入れた僕らは、まずこの事実を叩き付けられる。 


まだ、彼女がどんな人物なのか?どんな状況で彼と出会うのか? 

それも分からないまま、彼女はもう死んでしまった事を知る。 


彼は、自分は元々、外に出るタイプではなく、 

自室にこもるタイプだと独白する。そして、携帯の送信トレイに 

残された、山内桜良宛に贈ったメールの文面をつぶやく。 


 ただ、一言「君の膵臓をたべたい」と。 


そして、話は彼女がまだ生きていた頃へさかのぼる。 


図書館の書庫で本の整理をしている彼と山内桜良の会話から始まっていく。 


話の流れ、始まりとしてとても面白いなと思う。 

タイトル自体がインパクトがあるのに、中身を読み始めた一発目がこれである。 


ミステリーで例えてみよう。


 犯人は誰だ?というクライマックスを考えると 

ここに行きつくパターンとしては王道的に2つある。 


1つは犯人が分からす、一体この中の誰が犯人なのか?を

探すパターンと先に犯人が分かっていて、どんな動機で殺して、

どんな方法で殺したのか? を探すパターン。


過去の日本の名作ドラマで言うなら、

前者は<金田一少年の事件簿> 後者は<古畑任三郎>になるだろう。

年齢がバレるような例えを出しているが、 そこはスルーして欲しいw 


この膵臓の場合は、後者になると思う。 


山内桜良は最後、どのように亡くなったのか? 

そして、その亡くなるまでの間に何があったのか? 

ジクソーパズルの様にピースの一つずつを読みながらはめていく感じだ。 


しかし、後半で実は衝撃の展開が待っているのを 

この段階で僕は知る由もなかった。 


とある事がきっかけで、彼女の【共病文庫】を

目にしてしまった彼。そこで鉢合わせになる、彼と桜良。 


共病文庫は、彼女が自分自身で付けている日記の様なモノ。 


余命1年の彼女は自分の膵臓の病気と向き合い、思い出に残った事を 

残す手段として書いているものだ。 


その1ページ目を見た事がきっかけで 

【秘密を知ったクラスメイト】君と桜良の関係が始まっていく。 


 果たして、2人はどうなっていくのか?? 


いつの日か、終わってしまう。それがより胸をしめつける。 


彼と桜良の残り少ない日常を僕らは見守っていこう。 

そんな決意から始まるのだ。 


 <<彼と桜良のキャラの相対性>> 


この小説はまだ1回しか読んでないので、

そこまで詳しくは 言い切れないが、とにかく読んでいて、

キャラ作りの上手さに驚いた。


 彼は、学校では本を読み、自分のやるべき事だけをして、

 帰宅するタイプだ。誰か特定な友人がいるわけではなく、 

学校内や休みの日に誰かとつるむタイプではない。 

休みの日も本を読み、本屋に行くのが日常な青年だ。 


世の中では、こういうタイプの人を「人見知り」と言うが、

 彼の名誉の為に代弁する。 


彼は人見知りというわけでない気がする。 

ただ、自分に取って、必要なモノと不必要なモノを分けて

理解し、必要なモノだけを取捨選択しているタイプだ。 


そもそも、人見知りなら、活発な桜良とあれだけの

会話の攻防戦を行えるわけがない。 


しかし、彼の発言や考え方は面白い。 


理屈っぽいと言えば、確かにそんな風にも取れるが、 

ここまで自分の考えを持っている高校生の子って今はいるのかな。 


本屋が好きという所は僕と一緒で共感する部分があった。 


「用事もなく本屋に行くのが好きなんだ」 

彼の言葉だが、本好きが全員共感出来る名言だと思う。 


 さて、桜良の話をしていこう。


 膵臓の病気であと、余命1年と宣告された17歳の女の子。 

彼目線的には、クラスの中の女子では3番目に可愛い。 

そして、今までに3人の彼氏がいた子だ。 


クラスの中で3番目に可愛いあたりは僕の心を貫いた感じで 

妄想が広がる、広がるw 


目鼻立ちがよく、長い髪を風になびかせているという

情報しかないので、ルックス部分では、中々想像がしずらい。 


そんな彼女は、とにかく明るく、太陽の様な存在だ。 

彼女が教室に入ってくれば、皆が集まり、同じクラスの部活動の

爽やか野郎と廊下ですれ違えば、「桜良、お疲れ!」と 声を

かけれられる様な、世の中的に言えば、誰からも愛されている存在だ。 


自分の学生時代を振り返ってみると、

確かにこういう女子は1人はいた様な気がする。


 ただ、そういう女子と少し違うというのは、彼女は何処か哲学の様な 

考え方を持っている事だ。 なので、馬鹿ではない。


馬鹿そうに見えるが(敬意を持って言ってますよ) 

それ自体、彼女の戦略で実は哲学的かつ女の子な

ギャップに男はやられてしまうかもしれない。 


僕の好きなシーンを紹介しよう。


 夏が近づいてきた夜の道。 


彼と桜良は食べ放題(スイーツパラダイス的な場所) 

からの帰り道、いつもの様に会話の攻防戦を繰り広げる。 


最後の夏になるかもしれない彼女はこの夏にアバンチュールをしたいと語る。 


そんな彼女に彼は「まだ恋人を作る気はあるんだね」と何気なく話す。 


と、急に立ち止まり、


桜良は彼に 「・・・作る気があるって言ったら、どうにかしてくれるの・・?」 

と目を見て話す。 


 何と言うか、もう切ない以外の言葉が出てこないw


 自分には誰も興味がないと、一人で行動する彼と、

友達が多く、スケジュールが 常に埋まってそうな人気者の彼女。


この相対性は見事の一言だ。 


 作者の住野よる先生もキャラ作りには

そうとう時間をかけたはずだけど とにかく桜良が可愛くて、

これ、嫌いな男いるか??ってレベルで可愛い。 


ちなみにオーディオブックでは、

声優の堀江由衣さんが桜良役をやってますし、 

来年の実写映画では、新人女優の浜辺美波さんが演じられます。 


堀江さんの桜良はヤバいよ。 

もう、可愛すぎて、来年はイベントに参加しようと思っているw 


浜辺さんは、かなりプレッシャーな役だと思うが 

動いている桜良を見たいという気持ちは日に日に高まっている。 楽しみすぎる。 


今日から何回かに分けて書いていきたいが、 

次回は、タイトルから想像出来ない、まさにコメディーなんじゃないか?? 

と思う部分の話と、それでも現実は近づいてくるそのリアリティを話していこうと思う。  

 

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